My Story vol.62
11/20

至福のひとときをお届けするために。各店の食材への思いに触れ、厳選した食材から広がる美食の世界をご案内します。季節の素材と常に向き合い最高の状態でお客様へ京都 「使うのは国産の松茸のみ。さまざまな仕入れルートを駆使しています。松茸が採れたら、契約先や仲卸の方に写真を送ってもらい状態を確認。翌日には土付きのまま届きます」と話すのは、京都 聖さん。鮮度には特に気を遣います。「香りと味を生かすため、松茸は手をかけすぎないように調理します。濡れた和紙をかぶせ、備長炭で焼くと、しっとりと焼き上がります。お客様の目の前で焼くので、香りも格別です」。椀に入れる時もひと口大に切ったら一番出汁でさっと火を通すだけ。名残鱧と合わせた椀は、椀の絵柄、香り、出汁の旨み、すべてに秋が表現されます。「素材はもちろん、店に入った瞬間から、季節を感じていただけるように。9月は観月、10月は重陽菊のあしらいが彩ります。京都 ことができる、そう言っていただけるよう心を配っています」兆の秋といえば、松茸です。兆名古屋店料理長の藤山兆では季節を頂く秋、素材を巡る旅。 京都 兆 名古屋店 料理長藤山聖 Satoshi Fujiyama11MIDLAND SQUARE鳥取県米子市出身。京都 兆一筋の料理人で、名古屋店の開業時から料理長を務める。今も京都と往復しながらミッドランドスクエアだからこそできるおもてなしを追求する。松茸懐石 懐石料理フロア席 ¥42,350〜/洋室個室 ¥44,275〜/座敷個室 ¥46,200〜(各税サ込)松茸が入荷次第、焼松茸や松茸ご飯などの松茸料理を盛り込んで懐石料理をお作りします。焼松茸はフロアスタッフがお客様の目の前で焼き上げご提供。その香りを存分にお楽しみください。 ※入荷時期は店舗にお問い合わせください京都 兆41F TEL.052-527-8888季節の趣向を凝らした八寸。9月はススキを箸置きにし、秋の七草を添えて盆の上に観月の風情を表現。旬の終わりを迎える鱧と旬を迎え始めた松茸を取り合わせて。時季が重なるほんのひとときだけ味わえる椀。IntervieweeMSOURMETKYOTOKITCHO

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る