商業棟には、デザインユニット「enamel.」による、巨大な布のインスタレーションが登場します。

テーマにしたのは、“春の空気感”。幅約1.5m×長さ約8～12.4mの巨大なオーガンジー素材の布地16枚に、空に浮かぶスイートピーがプリントされ、5層の吹き抜けの天井から吊り下げられます。

淡い春らしいカラーを纏った透明感のある布は行きかう人々の気配で、ふわりふわりと動きます。それはまるで春の空気を可視化したよう。

自然の美しい彩色と、少しむずむずするような生命の胎動を感じる、にっぽんの春。香りさえ漂ってきそうです。

石岡良治と石岡紗佑里によるデザインユニット。
主に布、紙を用いてアートディレクション、グラフィック・デザインをはじめとするパッケージ、テキスタイル、ウェブなどイメージブランディングを担当。また自身のファッションブランドとしてもアパレルやバッグなどのコレクションを定期的に発表。2000年NYADC装丁賞受賞、2004年Tokyo TDC Annual Award入選、2019年グッドデザイン賞受賞、2023年Tokyo TDC Annual Awards入選。

石岡良治　Ryoji Ishioka東京都生まれ。多摩美術大学デザイン学科染織デザイン科卒業。マガジンハウス、伊藤桂司氏主宰UFG inc.勤務を経て、2000年enamel.として活動開始。

石岡紗佑里　Sayuri Ishioka東京都生まれ。武蔵野美術短期大学デザイン科空間演出デザイン専攻卒業。1997～2000年レナウンルック社(現ルック社)展示会にenamel.の前身のブランドとして出展。2000年enamel.として活動開始。