— 「WTW」はどのような経緯ではじまったのですか?

 10年ほど前、株式会社WTWの前身である株式会社バルスでは、すでに「Francfranc」が人気を博していました。それに続く新ブランドを模索していた頃、上司から“海に癒される暮らし”という案が上がり、私がアサインされました。父が都内でサーフショップを経営し幼少期から海に行きサーフィンのある暮らしが日常だったのです。そして、新ブランド立ち上げのプロジェクトリーダーとしての仕事がスタートしました。

— そして、岡本さんがブランドの骨格を固めていかれたのですね?

 ブランドコンセプトは「URBAN,SURF,NATURAL,」と設定しました。私自身、サーファーであり、都会で仕事をしています。都会と自然を、自分流にミックスして楽しみたい、と常に願っていました。しかし、それをかなえてくれるショップは、10年前当時にはありませんでした。街にいながら海を感じられ、心地よくリラックスできるショップを作りたい、そんな想いから、ブランディング、商品開発、店内のレイアウト作成を進めていきました。

— 改めて「WTW」の商品構成を教えてください

 サーフスタイルの家具、インテリア雑貨、ファブリック、テーブルウェア、バス用品、ファッション雑貨等、約7割がオリジナルブランド。一部、コスメやアロマグッズなどは国内外からのセレクトです。いずれも海を感じる上質なアイテムを選び、集めています。

— 岡本さんがいま、最もおすすめのインテリアは?

 WTWの代名詞でもある「TISMO SOFA DENIM」です。使い込むほどに風合いが増すデニム生地のソファは、ウッドフレームも天然木の無垢材で、こだわりの素材を使っています。低重心設計な上、座面のウレタンや背面のフェザーで座り心地も抜群です。

— 2年前、住宅事業「WTW HOUSE」が誕生しましたが、その理由は?

 WTWブランドを立ち上げた時から、「最終的にはWTWの世界観で家をつくりたい」と夢に描いていました。そんな中で、ようやく2年前に協業先やタイミングも合って、WTW HOUSEデビューとなりました。
 「WTWが描くライフスタイルをそのまま表現した住宅」の考えのもと、カリフォルニアに飛び、マンハッタンビーチを中心に各ビーチや、そこに根付くライフスタイルを視察しました。数々のビーチや街をまわり、海沿いの家や空の色、海の色、生活している人々を見て回りました。彼らは、本当にリラックスしていて、朝早くからサーフィンやジョギングをするような「健康的であり、海好き」でした。これをそのまま日本で表現したいと思い、イメージを膨らませ、WTWらしさを思いっきり体感できる住宅となりました。
 WTW HOUSEの特徴の一つでもあるリビングから続くウッドデッキは、カリフォルニア・マンハッタンビーチに建ち並ぶ住宅からインスピレーションを受けました。本当に開放的で、リラックスできる空間です。
 WTW HOUSE 加盟工務店は、全国に100社以上となりました。日本全国にWTW HOUSEを建設して、WTWブランドの世界観を広めていきたいですね。

— 現在の岡本さんの暮らしも「URBAN,SURF,NATURAL,」ですか?

 はい、もちろんです。休日は前日の波チェックから始まり、朝7時から海に入り、サーフィンをやります。朝日を浴びて、自然の恵みに感謝しながら、2セット(1セット約2時間)ほど。汗を流した後は、コーヒー片手に遅めのブランチタイムを楽しみます。
 海岸沿いを、ジャック・ジョンソンの曲を聴きながらドライブして帰宅。帰宅後はジムに行くか、娘とテニスをしてから、夕飯の準備。得意料理は朝採れ野菜を使った夏野菜カレーですよ。(笑)こんな風にWTWのインテリアに囲まれながら、家族と過ごす自宅での時間が、日々、仕事への活力にもなっています。

— コロナ禍のなかで、WTWブランドとして思うことは?

 仕事や人付き合いに忙殺されてきた多くの日本人にとって、今、家で過ごす時間の大事さを見つめなおす機会になっていると思います。ステイホームで人々が求め始めたことは、よりリラックスできる快適な暮らし。それはまさに私が目の当たりにしたカリフォルニアの健康的で自然に触れ合う暮らしであり、私たちWTWがライフスタイルブランドとして提案してきた暮らしなんです。やっぱり人間にとって、最も大切で、必要なことですよね。

— WTWの目指すこれからは?

 お客様のライフスタイルが、WTWを通じてより豊かなものになることを願い、ミッドランドスクエアはじめ全国の店舗とオンラインストアを中心に我々の世界観を広めていきたいです。
 さらに、WTW HOUSEのような住空間デザイン、また最近ではリゾートホテルやカフェも手掛けていて、年内にリゾートハウスやマンションデザインもリリース予定です。今後も様々な形でお客様にWTWらしさを提案していきます。

Profile

株式会社 WTW
営業部長 兼 商品部長

岡本 勇気さん

Yuuki Okamoto

3F WTW NAGOYA

“URBAN,SURF,NATURAL,”をコンセプトにしたブランド「WTW」の 営業部長 兼 商品部長として、ブランディングや店舗の設計、住宅デザインなどを手掛ける。インテリアデザイナーの資格を所有。奥様と娘さんの3人暮らしで、週末はサーフィンを楽しむ一方、家族との時間も大切にする。

※掲載内容は公開時点の情報です。詳しくは各店、各企業までお問い合わせ下さい。